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アナフィラキシー ショック

本日要請2件、出動1件、キャンセル1件でした。
要請は2件ともハチ刺傷によるアナフィラキシーでした。

季節柄というか土地柄というか、このような要請は多いのですが、出動時「ハチに刺されてアナフィラキシー、ショック」の情報でした。
アナフィラキシーではショックになったり、気道浮腫で呼吸困難になったり、重症では死亡することもあります。
出動スタッフの間では、最悪の事態に対処すべく気管挿管や輪状甲状靭帯切開、カテコラミン投与の手順の確認等しながら出動しました。

実際にはアナフィラキシーではありましたが、気道管理は不要でショックでもありませんでした。
こうしたことはよくあることで、重症である場合に備えて対応する=オーバートリアージを許容することが基本ではあります。

帰院後振り返ってみると、救急隊が接触する前の情報で「ショック」とのことでした。
一般の方がつかわれる「ショック」と医学用語としてのショックは違いますので、そのあたりが原因だったのかもしれません。

昨日はドクターヘリ検証会が開催され、多数のご参加を頂きました。
「オーバートリアージは許容される」こと、ドクターヘリの意義として「トラウマバイパス」という概念を忘れないで欲しいこと、共有いただけたら幸いです。

本日はOJT看護師oldが現場で下ろされましたが、帰路を消防にご協力いただきました。ありがとうございます。

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本日の担当 ドクター「た」 ナース「こ」 OJTナースold


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