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ドクターヘリはどこに着陸して良いのか

本日は天気がよく、秋晴れといえる青空でした。

本日は2件の要請に対応し、1件は転院搬送、もう1件は現場出動でした。

両方とも空港やヘリポートとして整備された場所ではないグラウンドや農道へ着陸して患者さんを救急車から乗せ換えて信大病院へ飛行しました。

ところで、ドクターヘリは何処でも自分たちの好きなところに着陸して良いわけではありません。救急対応用ヘリコプターは航空法によって、消防機関等からの要請があった場合のみ、空港やヘリポートとして整備された場所以外に緊急着陸することが許されています。

本日、対応した転院搬送では、転院搬送を依頼した元の病院から、ドクターヘリでの搬送で転院をお願いしたいという連絡と、その旨を消防機関へ通報したとの連絡があったものの、なかなか消防機関からの要請の電話がありませんでした。向かうべき場所と運ぶべき患者さんは分かっているのですが、着陸できない離陸はできないため、なかなか離陸できずにおりました。

消防機関からの要請を受けて離陸した我々が患者さんを乗せた救急車との合流地点に着陸した時には、すでに患者さんを乗せた救急車が合流地点で10分以上待っている状態でした。

幸い患者さんの容体は10分の違いで変化はありませんでしたが、もっと状態の不安定な患者さんであった場合は医療機器の無い院外で10分以上待機するのは危険なことと思われます。

予告なく、いつ発生するかわからない緊急事態に、常に万全の連携がとれていないとならないドクターヘリ事業では、各関係機関と常に息を合わせられるように、日頃から何度でも打合せやシミュレーションを繰り返していく必要があるのだと感じています。

各関係機関のみなさん、いつも打合せやシミューレーション、事後検証会や勉強会にお付き合いいただきありがとうございます。これからも良い連携がとれるように我々も頑張って勉強や訓練をしていきたいと思います。これからも宜しくお願いします。

写真は、伊那地域の田んぼです。稲刈りが終わっているところと、これからのところがありました。稲が残っている田んぼは黄金色できれいでした。
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担当は「も」と「こ」でした。


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