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強風とヘリポート

昨日からの降雪は朝まで続き、松本空港周辺は吹雪いていたそうです。
しかし、時間とともに天候は回復し出動可能と思われました。
しかし!

P1000120

 

雪がやんでも強風のために、ヘリは空港待機となりました。
空港待機とは運休と異なり、要請時には信大屋上まで飛行して我々フライトスタッフをピックアップして出動するパターンのことです。
通常よりは出動に時間を要しますが、屋上ではローター(プロペラの事です)回転のままピックアップするなど時間短縮を心がけております。

何でこんなことをするのかというと、強風時屋上ではローターを止めると不安定になるからだそうです。
(ピックアップの時にローター回転させておくのは時間短縮のためだけではないんですね)
逆に、地上の方が離着陸が安全ということになります。

 

午後に要請がありました。
空港から信大に我々をピックアップしに120Dがやってきます。

P1000121

 

現場が市内で近いので結果的にランデブーポイント上空で旋回待機を要しました。
結局本日は信大に搬送しましたが、実は強風時には搬送先にも制限が出る場合があります。

 

すなわち、強風時には屋上ヘリポートに着陸できない場合があると言う事です。言い換えればそんな場合、屋上ヘリポートのある病院へ搬送する場合でも、近くの地上臨時ヘリポートを使わざるを得なくなると言う事です。
たとえば信州大学は屋上ヘリポートが出来るまで近くの運動場を臨時ヘリポートとして使用しておりましたが、屋上ヘリポート使用不能時にはそこに着陸しないといけなくなります。
病院と臨時ヘリポートの間は救急車を使わなくてはならないし、手間と時間がかかります。
本日は搬送前に屋上着陸出来ないんじゃないかと心配しましたが、通信指令課に確認したところ着陸大丈夫とのことでひと安心でした。

 

地上ヘリポートは有利な点がありますが、もちろん広い土地が必要だったりそれなりに設置するのは苦労があります。
中南信地区でヘリポートがある病院は7病院ありますが、地上ヘリポートを持っている病院はいくつあるとおもいますか?

答え)5つ 県立こども病院 諏訪赤十字病院 県立木曽病院 伊那中央病院 飯田市立病院

残り2病院は屋上ヘリポートです(信大病院 相澤病院)。すぐに屋内に収容可能であるなど便利ではありますがね。

 

本日信大救命センターも慌ただしい一日でした。
本日の担当は フライトドクター「た」とフライトナース「こ」でした。


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